フィールドレポート 2017
2017/09/18  お節介なLURE-REP

■レポート: S-HAYATA(ルアーレップ代表) 
■フィールド : 千葉県 印旛沼・新川
■ルアー: Aglia Heavy-Duty TH4 BR 4号・5号 仕様
JP 旬魚釣行管理人 Prof. 
 熊本県人吉市・球磨川の近くに生まれ、幼少の頃より魚(イオ)獲りに親しみつつ、"白鯨・モビーディック"を見てハンティングにも目覚める。大学時代は横田基地のアーチェリークラブに所属し、その後ルアー取り扱いメーカーに勤務。世界のルアーの販売を手掛ける。自分の求めるルアーの為にLure-Repを設立。現在に至る。

 お節介なLURE-REP

 スピナーでバスを狙うと言うと、ミスマッチな印象を受けます。
スピナーはエリアトラウトや渓流魚を狙うルアーという固定概念が、そう思わせるのかもしれません。

 しかし、まだバスフィッシングが一般的ではなかった頃、釣り場近くの「地元の小中学生」の間では、種類も少なく、価格も高かったプラグよりも、安価で無名のスプーンやスピナーでバスを狙うということが当たり前でした。

 私自身、20年ほど前になりますが、海外のルアーメーカーに籍を置いていた頃です。
関西地方でのバスフィッシングに夢中になっていた時期がありました。
  ・寒い季節でしたが、東播の溜池でスピナーで爆釣した記憶が有ります。
  ・琵琶湖でスピナーを使ってランカーバスを釣った事が有りました。
  ・同じく琵琶湖でウイローリーフブレードスピナー 11gが一時的に流行った事が有りました。

 今でも、スピナーでバスは大変よく釣れると言われています。
一部の古参アングラーの間では、手持ちのルアーでどうしてもバスがキャッチできなかった時の最終手段として、タックルボックスの片隅にスピナーを忍ばせておくということも珍しくありません。

 そこで、どうせならバス用のスピナーを開発してみようと 『お節介なLURE-REP』 は考えました。

 スピナーの代名詞と言われる「MEPPS社のAglia」をベースに、ブレードの形、色、重さ、針の仕様について考えてみました。

 スピナーの欠点は、その構造上、糸ヨレがでやすいということ。
これはシャフトヘッドに糸ヨレ防止用の高級スイベルを装着することで解決。また、フック交換ができるように、シャフトエンドにスプリットリングを追加。

 これで一応の完成度に達しました。しかし、まだ何かが足りない・・・・。
  アングラーの心をくすぐる何らかのドレスアップがあれば・・・・。

 MEPPS社ではリスの毛でドレスフックを作って、かなり高価な製品を販売しています。
合理的なアメリカ人が実行していることですので効果はある事だと思います。

 しかし、具体的な効果やコストアップも考慮しなければなりません。

 それならば、と、まずフックを最優先課題に据え、Original Handmade Treble Hookを採用しました。

 ⅰ、針先が内向きのチヌ針使用。根掛かり回避能力に優れていますし、岩での摩耗が激減します。
 ⅱ、針先が鋭いのでラインを張っただけでフッキングしますし、バレにくいです。


■テスト釣行

 2017/09/18 千葉県印旛沼・新川 16:15~18:00 コンディションは台風一過で水質は大濁り。

 ・テスト中のAglia(LURE-REPチューニング仕様) 3.5g H/オレンジだけで8匹 ゲット。
 ・私には効果があったが、隣にいた親子の釣人にもテスト中のスピナーを使用して貰いました。
 

   結果、男子小学生が連続して3匹を釣上げました。
   彼は初めてのバスフィッシングで、何んも釣れずにくさっていたところでした。
   今回の印旛沼での事は彼のこれからのFishing Historyに記憶されると思います。

 ・現在、ドレスフックにどれだけの効果があるか不明です。
   (ドレスフックでなくとも大変良く釣れます)
  ドレスフックの効果よりブレードの爆発力の方が効果があったように思えます。

 ・トレブルフック TH4 BR 4号 の威力 
  ナイロンライン 8Lbs 十分なアタリを取れない小学生にも釣れたのは針先の鋭さと軸の細さ
  関連していると思います。3匹ともトレブルフックはキレイに口中に入っていました。
  濁りの中での蛍光オレンジ色も効果があったと判断しています。
  (いつも使っているシルバー色にはアタリナシ)

 今回のテスト釣行で、大きな手応えを感じました。
  LURE-REP社スピナー開発の闘争心に火が付いたことは言うまでもありません。

  

 
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